ブログ

【言語間距離という概念4】日本語と英語の違いを学術的に検証する(文法-1)2019年10月7日

 

前回の続きです。今回は、文法について。

 

この記事は、下記の本で解説されている「日本語を母国語とする人が英語を習得する上で経験する難しさ」を噛み砕いて説明したものです。

 

アマゾンで購入:https://amzn.to/2HbzFLL

 

 

1. 語順 / Word order

 

英語と日本語の語順の違いを端的に表すと下記のようになります。

 


日本語:S + O + V (主語+目的語+動詞)

英語: S + V + O (主語+動詞+目的語) 

 

 

例えば、下記のようになりますね。

 


日本語:私は(S)  本を(O)  読む (V)

英語: I (S) read (V) a book (O).

 

 

本書(Learner English : Micahel Swan / Bernard Smith 著)によれば、「日本人は英語の語順に素早く対応できる」とあるのですが、「そうかな?」と思いますね。まず、日本語は主語をよく省略する言語なので、英語を話す時にいきなり動詞や目的語を持って来る人は少なくないように思います。

 

 

それから、本書は日本人が最も不得意な「語順」として、「前置詞で終わる文」を挙げています。これは100%納得ですね。確かに難しいと思います。

 

(例文)


What did you mend it with?

That’s the shop I told you about/

 

 

2. 話題化(主題化) / Topicalization

 


Topicalizationとは少しとっつき難い概念ですが、Wikipediaによれば、

 

 

文の一部の語句を話題(主題)として確立させる語法、のことです。

 

 

例えば、

 

 

あのラーメン屋、(あのお店は)美味しいよね。

 

 

この場合「ラーメン屋」が話題であって、この単語を最初に独立して使っています。

 

 

そして、本書ではこんな例を挙げています。

 


日本語では、

 

(私は)あの人たちのことが全く理解できない。

 

しかし、英語になると主題である「あの人たち」を文頭に持ってきて下記のようにしてしまうのです。

 

Those people do not understand at all.

 

 


意味は「あの人たちは全く理解していない」となってしまいます。確かに、こういう間違えを多いですね。教えていても散見されるタイプのミスです。

 

 

3. 動詞 / Verbs

 

 

1. 主語と目的語の欠落

 

 

日本語の動詞は一部の例外を除いて、主語も目的語も取らずに単独で文の役割を果たします。

 

例えば、英語では、I’ve forgotten it.SVOで言うところを、日本語では下記の一言で済んでしまうのです。

 

 

忘れた

 

 

厳密に言えば、「私はそれを忘れた」となるのですが、こんな面倒臭いこと言いませんよね。ですから、日本人が英語を話したり書く場合は、主語や目的語が欠落することが多く、とりわけ目的語の欠落は頻繁に見られます。

 

私も以前、日本に住んでいた頃、アメリカ人の家庭教師によく目的語の欠落を指摘されたものです。例えば、私が「I know」と言うと、ちょっと時間を置いて「it」と付け足されたり。。皆さんも、そんな経験ありませんか?

 

 

2.  be動詞の欠落

 

 

また、be動詞の欠落も多いですね。例えば、「美味しいです」を品詞に分解すると「美味しい」が形容詞で、「です」が動詞なのですが、「です」を動詞なんて意識していないし、そもそも「美味しい」と言って終わってしまうことが多いですよね。ですから日本人は、第2文型の文でbe動詞を忘れる傾向が非常に高いのです。例えば、下記のような感じです。

 


I (am) good at English

This Ramen (is) delicious.

 


私が実際に英語を教えている中でもよく遭遇する典型的な間違いの一つですね。

 

 

3.  3人称単数のsの欠落

 

それから、日本語の動詞は主語に応じて変化することはありあませんが、英語ではご存知の通り、3人称単数の場合は動詞の終わりにsを付ける必要があります。これも日本人が忘れがちな文法ルールですが、その原因は「日本語の動詞が変化しない」ことに求めることができそうですね。

 

 

4.  疑問/否定文での助動詞の欠落

 

 

次に、疑問文や否定文について、下記の例文を見てみましょう。

 

 


(肯定文)あなたは英語を話します。

(疑問文)あなたは英語を話します

(否定文)あなたは英語を話しません

 

 

疑問文は肯定文に「か」を追加し、否定文は動詞を変化させることで、日本語では簡単に疑問文と否定文を作ることができます(勿論、例外はありますが)。一方で英語の場合は下記のようになります。

 

 


(肯定文)You speak English.

(疑問文)Do you speak English?

(否定文)You do not speak English.

 

 

そうです、doという助動詞を用いるのです。本書はこれこそが日本人が疑問文や否定文を作る際に助動詞のdoを忘れる原因ではないかと指摘しています。確かに面白いです。実際に下記のような例はよく耳にします。

 

 


You speak English?  → 肯定文のままで文末のトーンだけ挙げて質問する

You not speak English → do無しで否定文を作る。

 

 

いずれも「通じる」と言えば通じるのですが、それで良しとしては上は望めません。以前、私の知人のイギリス人英語講師がこんなことを言っていました。

 

 

質問する時に、肯定文ではなく疑問文で質問できるようになれば、初級者脱出だね。

 

 

とっても印象深い意見でした。これって中学英語で教わることなのですが、日本人に限らずノンネイティブに共通して見られる傾向です。私はそれ以降、質問する際は必ず文法的に正しい疑問文を作るようにしています。そして、慣れというのはありがたいもので、次第に自然にできるようになるのです。

 

 

以上で、『日本語と英語の違いを学術的に検証する(文法-1)』についての解説を終わりにします。英語学習やフィリピン留学についてもっと詳しく知りたい人は、下記のメルマガにご登録下さい。タイトル通り、ブログでは書けないことを配信しています。

 

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

『フィリピン留学 ブログには書けない話』

http://mail-lp.com/p/LP0

非帰国子女として英語を10年間勉強し、

英国にMBA留学し、

フィリピンに5年住み、

セブ島で英語学校を経営してきた

知恵と経験を凝縮しました!

無料ですのでこのままご登録下さい

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

 

 

  • Instagram
  • 友だち追加数